プノンペンのテチョ新国際空港から市内へ格安で行けるエアポートエクスプレスバスに乗ってみた

カンボジアの首都プノンペンに新しくできた空の玄関口「テチョ国際空港」が2025年9月に開業しました。

これに伴い、以前まで利用されていたプノンペン国際空港（PNH）は商業運用終了となっています（今後再度利用される可能性はある模様）。

テチョ国際空港は首都プノンペン中心部から約25キロの南部カンダル州にあり、以前のプノンペン国際空港と比べると（仕方ないですが）かなり中心地から遠くなっています。

ちなみに敷地面積は約2,600ヘクタールと、世界でもトップ10に入る広さだそうです。

細部のクオリティーは知りませんが、確かに見た目は非常に広々としており、「カンボジアなかなかやるやん」という印象。

ここから本題

空港が変わったことは知っていたものの、ほぼ下調べせずにこのテチョ国際空港に降り立ったのですが、中心地から結構遠いことを到着後に認識し、Grabを開くも日本円で2,500円くらいしており、以前のプノンペン国際空港の感覚がまだ残っていたのでけっこう高いなーと思いながら安価な代替交通手段を調べたら「エアポートエクスプレスバス」なるものがあることを知って、時間にも余裕があったのが試しに乗ってみた、という経緯です。

結果、激安の片道たった1,500リエル（60円前後）でプノンペン中心地まで行けて、普通に快適でよかったです。

どうも公共バスという位置付けのようで、だからこんな安いんでしょう。

バスの乗り場への行き方

アライバルフロアから外に出ると、目の前に真っ直ぐと道が続いているので、これをひたすら突き当たりまで歩きます。

途中、ほぼ間違いなくタクシーのキャッチに声をかけられますが、日本人として笑顔で断りながら通り過ぎます。

この歩道の両サイドは駐車場となっているのですが、平屋というだけあってなかなかに広大なので、この一本道もなかなかに長いです。200メートル以上ありそう。

屋根があるプラス凸凹道ではないのがせめてもの救い。

どんつきが駐車場の出口になっており、バス停はそのすぐ右側です。

（左側にもまったく同じようなバス停がありますが、こちらは空港に到着するバスが停留所です。）

周りに売店とかは一切ありません。

時刻表

空港の公式サイトにいちおうタイムテーブルが載ってはいるものの、わかりにくい表記ですし、なにより実体験として時間通り来ないっぽいのでほぼ意味ありません。（バス停にも時刻表は貼っていませんでした。）

とりあえず、15分から20分間隔くらいで運行されているようです。

なのでそれくらい待てば次のバスが来るはずです。少なくとも自分の場合はちゃんとそれくらいで来ました。

運行時間

空港の公式サイトによると、エアポートエクスプレスバスの運行時間は 05:30 AM 〜 11:30 PMだそうです。

運賃と支払い方法

料金は記事冒頭にも書いた通り、片道1,500カンボジアリエル（日本円で約60円弱）です。

子供料金などは書いてなかったので設定がなさそうです。

支払い方法は現金またはQRコード決済。

ちなみに自分は空港到着時、カンボジアリエルの現金を持っていませんでしたが、アメリカドルの1ドル札があったのでそれで支払いました。

現金をお賽銭箱みたいなところに入れるとドライバーさんが乗車券を渡してくれますが、お釣りはくれなかったですね。まあ1ドルでも格安ですし、むしろお釣りは期待してなかったのでぜんぜんOKです。

ルート

エアポートエクスプレスバス、略して AEB のルートは以下の通り。

空港 → 市内

大多数の旅行者が利用するのは「Canadia Park」の停留所でしょう。自分もそこで降りました。

市内 → 空港

空港に行く時は、Canadia Parkではなく、その反対側にある「University of Health Sciences」（GoogleマップではMedical University Bus Stop）が乗車する停留所になるのでお間違い無く。

↓がバスの中にあった、まだかろうじて一番わかりやすいルート図。（上側が空港から市内、下側が市内から空港で止まる停留所だと思います。）

所要時間

プノンペン中心部に一番近いであろう「Canadia Park」までは、空港からだいたい50分前後で到着します。時間帯によっては渋滞でもう少しかかるかもしれません。

タクシーやGrabでも、中心地近くにさしかかれば信号や渋滞であからさまにスピードが出せなくなるので、正直エアポートエクスプレスバスでもそこまで所要時間に大差はないように個人的には思います。（もちろんタクシーの方が早いことは間違いないですが。）

どんな感じのバスか

日本の市バスというよりマイクロバスです。

バス自体は新しいみたいで、中もシンプルながら綺麗でしたし、エアコンも日本人にちょうどいいくらいに効いていました。変な臭いがするとか、運転があらいといったこともなし。

乗り心地はお世辞にも良いとは言えないまでも、そこまでガタガタ道でもないので、まあ許容範囲内。

快適さを求められる方はそらタクシーの方が良いに決まっていますが。

日曜だったからか、ドライバーさんのお子さんらしき子供が助手席に乗っていたりと、アットホームさというかカンボジアさもありました。

↓が降車したCanadia Parkの停留所。

こちらが空港に行くときに乗車したCanadia Parkの反対側の停留所。

ちなみに空港に行くときに乗ったとき（2度目のとき）は、そこそこ利用者がいたので、タイミングによってはやや混雑する時もあるのかもしれません。

ただ、マイクロバスなのででかいスーツケースが複数ある、とかだとやや使い勝手が悪いかもしれません。