【宿泊レビュー】センタラ グランド ミラージュ リゾート パタヤ
子供は楽しめる大衆?リゾートホテル。どれだけ大人が楽しめるかはあなた次第。
センタラ グランド ミラージュ リゾート パタヤはタイのパタヤにある、巨大ウォーターパークで有名なビーチリゾートホテルです。たぶんホテル内のプールとしてはパタヤ最大規模。
公式サイトの紹介文の一つには「ビーチフロントファミリーホテル」とあり、実際キッズ・ファミリーフレンドリーな要素が(プール以外でも)多く、また全客室がオーシャンビューで海が目の前です。ただし海水浴はクラゲの危険もあり、海水もそこまで綺麗ではないのでもっぱらウォーターパークメインの宿泊客がほとんどでしょう。今回自分がこちらのホテルを選んだのもやはりウォーターパーク(プール)目当てです。
今回は6歳の子供を含め家族3人で2泊しました。(もう少し滞在しようか悩みましたが、結果2泊3日でちょうどよかったです。)
先に結論をざっくり書くと、ホテル自体はやや古め。ウォーターパークも規模はほぼ期待通りですが、クオリティー的にはやはりお金を払って入るテーマパークとしてのウォーターパークよりは劣ります。あと個人的には食事がやや残念でした。
あくまで子供をプールで遊ばせるエンタメ系ホテルと捉え、それ以外については期待しすぎない方がいいでしょう。
ロケーションとアクセス
タイの首都バンコクから車で1時間半から2時間弱。パタヤの中でも少し北側の比較的閑静なエリアに位置しています。
徒歩圏内にはこれといって特筆すべきスポットはないですが、少し足をのばせばサンクチュアリー・オブ・トゥルースなどがあります。あとパタヤビーチも車で10分ほどとアクセスしやすく、ターミナル21も同様。
Grabはドライバーとマッチ後、ピックアップまでにキャンセルされることが何度かあり若干捕まりが悪かったですが、時間に少し余裕を見て行動すればGrabでホテル外のレストランに食事に行けますし、徒歩圏内にもいくつかレストランはあります。今回自分たちは朝食以外はすべてホテルの外で食事をしました。
ちなみにホテル周辺はめちゃくちゃロシア人が多かったです。韓国人もそこそこ多かったですが、ロシア人が圧倒的でした。昨今の自国の状況が影響してるのでしょうか。
チェックインから客室まで
エントランス、フロント
ゲートからエントランスまでの雰囲気は南国リゾート。スタッフも多く、愛想も良いです。
↑の写真がエントランスですが、ここがホテルのちょうど真ん中でこの左側と右側にそれぞれ客室棟が建っています。(左側がファミリールームやクラブラウンジのある棟だったはず。)
フロントがこちら↓。確か14時過ぎに着きましたが、その時点でもう結構列ができていました。
チェックイン時はホテルの簡単な説明のあと、ルームキー、プールのアクセスカード(後述しますがタオルを使うのに必要)、そしてウェルカムドリンクチケットを受け取りました。
ウェルカムドリンクチケットはプールサイドバーなどで使えますが、モクテル1種類だけしか選べず普通のジュースすらもらえない残念仕様でした。原価コントロールしすぎですね。
尚、クラブラウンジが利用できる部屋(プラン)であれば専用のチェックインカウンターがあります。
総じて高級感などはあまりなく、エレベーターや客室棟の廊下など、映えてない部分はやはり年季が見てとれます。
客室
今回は「デラックスオーシャンビュー(キングベッド)」という一番安い部屋を予約しました。
細部は古さが少し目につきますが、そこそこ頑張ってメンテナンスされているように感じました。
フロアはカーペットではなくタイル。
ベッドや枕は正直そこまでこだわってないと思われます。やや柔らかめ。
洗面台とその奥がシャワールームです↓。こちらの客室はバスタブなしですが、バスタブのある客室もあるようです。
シャワーはドアがなく、カーテンでこの写真↑のエリアを囲むだけ。ただシャワー自体は水圧も温度も申し分なく、予想外に良かったです。東南アジアのリゾートホテルでもここまで水圧と温度が良いホテルは正直珍しいと思います。(自分が泊まった部屋だけたまたま、という可能性も否定できませんが。)
トイレはセパレート。セパレートすぎて洗面台からはやや距離があります。
ちょっとしたベランダもあり。景色も良し。周りに高い建物がないのがいいですね。
ホテルの作りは若干曲線のようになっていて、どの部屋からも眺めはいいはずです。下に見えるのがジャングルのようなプールエリア。
客室階の廊下。
ホテルWi-Fi
宿泊者が無料で使えるホテルWiFiは、とても快適でした。下り、上りともにしっかり100Mbps超出ており、レイテンシー(遅延)も非常に小さいです。
ウォーターパーク
ホテルの目玉「ザ ロスト ワールド ウォーターパーク」。絶賛している旅行系ブログなどもあるようですが、ここはやや辛口に評価していきます。
写真だと全体像の把握が難しいかもしれませんが、ホテルの建物とビーチの間がほぼすべてプールエリアになっています。
ホテルの建物に近い方は少し高く、ビーチの方向に向かって降りていく感じです。
正直ジャングルというほどではないですが、途中には吊り橋があり、木々も多いです。
滞在中は1日に1時間ほど夕方ごろ小雨が降る以外は基本毎日晴れていて、天気はとても良かったです。
ジャングル風エリアには流れるプールが行き渡っていて、途中洞窟や小さな滝などもあります。が、正直流れはめっちゃ微妙で浮いてたらスーッと流れていく、みたいに上手くはいきません。自力で進まないといけない場所がほとんどです。まあ1、2周は大人でも楽しめます。
ただ、このホテルのプール一番の懸念点は水質。もちろんメインプールも。入っていると感覚的にわかるんですが、汗なのかなんかのか分かりませんがほんの少ししょっぱいような気がしました。なかなか言語化が難しいのですが、クリーンとは感じませんでした。別に口を開けて泳いでいるわけではないですが、水中だと感じるものがあります。
まあでもたまたまこの時が特別そうだったかもしれませんし、数値で確認したわけではないので必要以上に気にすることはないかもしれません。(潔癖症や神経質な人を除いて。)
宿泊客ほぼ全員入って泳いでますし、実害が発生するレベルでははず。
浮き輪(一人用、二人用あり)は無料で使えます。スライダーはそこそこの長さのものが2つほど、他に小さなスライダーもあり、もちろんすべて無料。
ここの写真にはありませんが、幼稚園くらいの小さい子用の小さなスライダーやとても浅い水遊び場なんかもあり、幼児から中学生低学年くらいまでは十分遊べるはずです。
こちら↓がタオルステーション。ここでプールのアクセスカードと引き換えにその分のタオルをもらえます。タオルを返却したらアクセスカードが返ってくる仕組みで、アクセスカードはチェックアウト時に返却しないと料金が発生します。
タオルは人数分(アクセスカードの枚数分)しかもらえませんが、途中で交換はしてくれました。
メインプール↓は結構な広さがあります。たまに音楽かけてイベントをやってたりしていました。奥に見えるのがプールバー「Waves」でプールに入りながら飲めるスポット。
メインプールの端には「No Jump」と書いてあるのにスタッフ常駐で飛び込みができる場所があり、そこは大人も飛び込みができて結構楽しめます。
こちら↓は「Monsoon Island」というエリア。
プールエリアからビーチサイドにかけてレストラン「COAST」があります。
スターバックスがこんなところにも小規模で出店しています。
なんとスルメ?イカ焼き?も。
今回自分たちは使いませんでしたが、トイレ近くにロッカーもあり。
こちら↓はビーチサイド側のビーチチェア。どこも良いスポットはすぐなくなるので、場所取りは少し大変。
最近はこのような電動の水中スクーターのレンタルもちゃんとあるんですね。
そこそこ値段はしますが、試しに30分500バーツのものを借りてみると子供はめちゃくちゃ楽しそうですぐ使いこなしていました。自分も少し借りて使ってみましたが、大人でもややゆっくりですが水中を移動することができて面白いです。
プールサイドのメニュー一例↓。
ウォーターパークは少し水質の懸念はあるものの、2泊くらいだとちょうど良いくらいの規模とエンタメ感です。
ビーチ
プールから直接ビーチにアクセスできるようになっています。
基本みなさんパラソルの下でビーチチェアに寝転んでくつろいでいたり、マリンスポーツをしたりしているようで、海水浴は子供が何人かばちゃばちゃ遊んでいた程度でした。
ビーチリゾートホテルはどこでもやってるように、ここでもスタッフ常駐で簡単にマリンスポーツの受付ができます(もちろん有料)。
朝食
朝食は1階のプール近くにある「Oasis」でビュッフェ形式です。提供時間は6時半から11時まで。(クラブラウンジにアクセスできるプランであればそちらで朝食をとることもできます。)
けっこうな広さがあり、2ゾーンくらいに別れているような作り。室内にも席がありますが、屋外テーブルの方が多く、こちらの方が開放感があるので自分たちは2日続けてテラス席にしました。
料理も屋内と屋外両方ありますが、屋内の方が多め。
555部屋というホテルの規模からするとそこまで広い感じではないです。そして個人的にはフードのクオリティーは少し期待はずれでした。まあここら辺は高級ホテルではないので期待しないのが得策でしょう。
韓国人の宿泊客が多いためか、韓国料理が複数用意されていました。あとロシア料理も。日本食はなし(あっても日本人が満足できるものが出てくる可能性は非常に低いので別にいいんですが)。
写真撮り忘れましたが、キッズコーナーにはシリアルなどのほか、甘そうなものがたくさん並んでました。
ジュースも大したことなかったですね。フレッシュジュースはゼロ。
ここの朝食での個人的なベストはこちら↓のチキンライス(海南鶏飯)。これは美味しかったんですが、日替わりコーナーだったらしく、次の日は別のメニューに変わってしまっていました。
海南鶏飯とヌードルステーションで作ってもらったなぜかピンクの麺。麺の方は非常に微妙なお味でした。
チキンスープとガパオ的なポーク炒め。これら2品はまずまずといったところ。
こちらは2日目にいただいたシュリンプライススープとヌードル。どちらも非常に微妙でした。
ルーフトップバー
最上階にあるラテン風?ルーフトップバー「Rum Jungle」。エントランスは安っぽいですが、中は普通の大衆ルーフトップバーです。
夕方になると気温も落ち着いて、風が気持ちいいです。
バーの名前にもなっている「Rum Jungle」というカクテルをオーダー。
綺麗な夕日を見ることができました。(というか日没の時間に合わせてその少し前に行きました。)
Rum Jungleではドリンク以外にもBBQなどのフードも提供しているようです。
その他のファシリティー
アドベンチャーランド
ウォーターパークとは別に、アドベンチャーランドというちょっとしたアスレチック兼アミューズメント施設もあり、これらを合わせてザ ロスト パークと称しているみたいです。
ただ、ウォーターパークとは異なりこのアドベンチャーランドはホテル宿泊者であっても別途350バーツ入場料が必要になります。(90cm以下の子供は無料。)
アドベンチャーランドの詳細はなぜか公式サイトの日本語ページにはなく、以下の英語ページのみ。こちらに写真もいくつか載っています。
今回自分たちは時間の関係でアドベンチャーランドは行ってないのですが、ウォーターパークに飽きたらアドベンチャーランドで遊ぶというのもできるのは使い勝手がいいですね。
クラブラウンジとキッズクラブ
今回はクラブラウンジアクセス付きの予約ではなかったので利用せずですが、ホテルにはファミリー向けのラウンジ「Zulu Family Lounge」と大人用のラウンジ「Club 12th」2つがあります。
また、子供が遊べる室内エリアとして「Camp Safari」と「E-Zone」という2タイプのキッズエリアがあります。
フィットネスセンター & スパ
広めのジム、そしてスパ「Spa Cenvaree」があります。フィットネスセンターは朝6時から夜9時まで、スパは朝9時から夜9時まで利用可能。
レストラン
ホテル内のレストランを簡単に以下にまとめました。
【Oasis】
- 営業時間: 6:30 - 11:00、12:30 - 22:00
- 内容: 朝食会場。その後はアラカルト(インターナショナルフード)。シーフードビュッフェなども。
【Hagi】
- 営業時間: 18:00 - 22:00(*金・土は12:00から)
- 内容: 日本食のアラカルトメニュー。
【Coarst Bar and Bistro】
- 営業時間: 11:00 - 23:00
- 内容: プールサイド、ビーチフロント。アラカルトメニュー。
【Rum Jungle】
- 営業時間: 17:00 - 23:00(火・水は休み)
- 内容: ドリンクと軽食。ルーフトップバー。
【Vistas Lobby Lounge】
- 営業時間: 9:00 - 22:00
- 内容: アラカルト
【Waves Pool Bar】
- 営業時間: 9:00 - 20:00
- 内容: アラカルト。17時〜18時はハッピーアワーで50%OFF。
このほかラウンジでももちろん飲食が可能。また、ルームサービスも24時間利用可能です。
感想
今回エクスペディア経由の宿泊代(2泊分)がこちら。確か3ヶ月ほど前に予約しました。
1バーツ = 4.2円換算でおよそ55,600円。1泊28,000円ほどってとこですね。
(尚、6歳児は追加料金一切かかりませんでした。また、ホテル到着後に追加でかかる費用なども特にありませんでした。)
さて、1泊3万円弱の価値があるかと聞かれると、即答できないというのが本音。食事のクオリティーが良ければたぶんギリギリYesと答えてたかもしれませんが。
ここはホテルに滞在しながらそこそこのウォータパークを楽しめるという部分が提供価値のほとんどなのでそこをどう評価するかでしょうか。
移動が特に苦にならない方や、もう少しホテル自体や食事、その他のクオリティーに重きを置く方は、別のホテルに泊まってパタヤ郊外のウォーターパーク(ラーマヤナウォーターパークや、最近だとコロンビアピクチャーズのアクアバースなど)に足を運ぶ、というのもアリでしょう。
最後に、今回自分はエクスペディアで予約しましたが、ホテル公式サイトから直予約すればさまざまな特典があるようなので、公式サイトもチェックしておくといいかもしれません。本当かわかりませんが特典の中にはアーリーチェックイン、レイトチェックアウトも書いてあったので、プールでがっつり遊びたい方にはこの特典は価値あるかも。