【備忘録レビュー】バンコクでクラフトビールを飲めるお店(ブリュワリー & タップルームなど)
バンコクでクラフトビールのお店をいくつか訪れたのでその簡単なまとめ。
- できる限りブリュワリーあるいはタップルーム系を優先的に訪れています。(ボトルや缶ものだけのバーはあまり好きではないため。)
- いちおう個人的におすすめ度の高い順に並べています。
- あくまでIPA好みの自分の主観をもとにしています。
- 内容は自分が訪問した時点での情報です。
United Peoples Brewery
*2024年11月訪問
チャトゥチャック市場から北にいった場所にあるローカルブリュワリーです。アクセスのよい立地ではないですが、バンコク中心部からでも1時間かからず来れるエリアかと。
日本語のGoogleマップではなぜか「ローンビア サハ プラチャーチューン」と表示されるみたいですが、お店の名前は「United Peoples Brewery」です。
自分が訪れた時は、タップメニューが全部で14種類あり、うちここで醸造しているクラフトビールが半分弱といったラインナップでした。
いわゆる一般的なフライトメニューはないものの、小さなグラスで5種類選んでテイスティングできるTasty Cardというものがあり、とりあえずIPA系を中心に5つ(うち3つはここUnited Peoples Breweryの銘柄)を飲んでみましたが、どれもかなり完成度が高く、非常に美味しかったです。
Tasty Cardは5枚ためると1杯無料になるみたいです。
DIPAやHazyなんかもなかなか良かったのですが、バランス的に一番気に入った「Landslider」(Tropical IPA)をグラスで注文。
ここは料理も充実しており、一般的な欧米系やフィンガーフードはもちろん、タイ料理もけっこうありました。
こちらのエビとレモングラスの一品はレモングラスががっつりきいていてめちゃくちゃ美味しかった。これをクラフトビールのブリュワリーで食べれるのは最高。
続いてこちらはオススメの一品として紹介されていた、たぶんイサーン料理の牛の生肉。ガーリックやわさび、そして醤油が付いてきます。シンプルながらビールのアテにこれは至高。
ベタにチキンウィングもいっときました。
そしてなんとお店のすぐ外におでん屋台があり、そこのおでんもメニューからオーダーできる(QRコードからスマホでオーダーするタイプです)ということで試しに注文。具は練りものが多めだったのがやや残念ですが、ダシは普通に良かった。まさかおでんも食べれるとは、さすが日本食先進都市バンコク。
がっつり料理を頼んだのでもちろんビールも補給しないといけません。2杯目はHazy IPAを注文しました。
たらふく飲んで食べたあとにスタッフの方がポップコーンをくれました。無料だそうですが腹パンパンだったので少しだけいただきました。
ここは魅力的なフードメニューが多くて普通に食べ過ぎちゃいましたが、とても満足。
途中からアコースティックのライブ演奏もあったりと空間的にもオススメできるお店です。スタッフも親切でフレンドリー。
Om's living room
*2024年4月訪問
スクンビットなどの中心地からは少し離れており、エリア的にはシーロム。最寄り駅はSaint Louis。
完全に住宅地の中に溶け込んでおり、看板すら出ておらず、スライドドアがあるのみ。外からはオープンしているかすら分かりにくかったのですが、とりあえずドアを開けて聞いてみたら普通に営業していて入れました。
小さなお店で、4人掛けのテーブルが4つか5つと数人が座れるカウンターのみ。
メニューは入り口のドア裏に貼ってあり、10種類弱くらいあるようでした。
一部アサヒなど以外はほとんどバンコクのブリュワリーのビールらしく、MLMやSILOM、HOG、BREW OCEANなどの名前が(聞いたらどれもブリュワリーの名前らしい)。この規模にしては上出来でしょう。
ペールエールやIPAなどもいくつかあり、自分はIPAを2つオーダー。どれもとても美味しかったです。
サイズは一種類のみのようで、お値段は200 - 220THBとそこそこ良心的。個人的には数種類飲めるちょうどいいサイズだと思いました。
お店のスタッフも気さくで話しやすく、お店にはなんとけん玉がいくつか置いてあったので遊ばせてもらったり楽しい時間を過ごせました。(ちなみにスタッフさんけん玉めっちゃ上手でした。)
Googleマップからもこのお店の評価が高いことが伺えるはずです。ローカルのお客さん多めの印象(特に遅い時間帯)。
ザ・クラフトビールのタップルームみたいな店内の雰囲気や屋外で飲む爽快感は味わえませんが、足を運べる機会があれば、個人的にはオススメしたいアットホームなお店。
SHEEPSHANK (Dock No 13)
*2024年8月訪問
プラナコーン地区、チャオプラヤー川沿いにあるオシャレなビストロバー。カオサン通りからも比較的近いです。
SHEEPSHANK(正式名称はたぶん SHEEPSHANK PUBLIC HOUSE)というビストロと、Dock No 13というタップバーが隣り合わせ、というかもはや合わせてひとつのお店みたいになっています。
入り口はけっこうわかりづらいのですが、川の方に向かって駐車場を抜けると入り口があります。
Dock No 13という名前の通り、目の前がチャオプラヤー川、真横が観光ボート乗り場になっており、ボートから乗り降りする観光客がお店の前をちょくちょく通ります。
いろいろ絵になるお店で、ついつい写真を撮りたくなります。
SHEEPSHANKの店内も非常にスタイリッシュで雰囲気良し。夜はけっこう暗めでムーディーな感じになります。当然ながらカップルなども多めでした。
クラフトビールは「インターナショナル」と「ローカル」それぞれ6種類前後。すべてタップです。
フライトもあったので、4種類のフライト(各150ml)を注文。インターナショナル、ローカル関係なくどれでも4つ好きなものを選ぶことができたので、インターナショナルから2つ(1番 & 2番)、ローカルから2つ(10番 & 13番)を選択。
ローカルも悪くはなかったですが、IPA系はインターナショナルの方が自分好みでした。その中でも気に入ったDeschutes BreweryのSqueezy RiderというウェストコーストIPAをグラスで追加注文。
川やボートを眺めながら飲むだけでなぜか1割増しで美味しく感じるような。
あとちょうど夕方に訪れたので、外がだんだん暗くなっていくのもちょうどよかった。
そして一番予想外だったのがこちらのソーセージのメニュー。クラフトビールのお店で食べた料理の中で過去イチくらいに美味でした。ソーセージも悪くないんですが、個人的にはそれよりも他のベーコン、ほうれん草、マッシュドポテト、そしてソースのバランス。
このお店は雰囲気とフードというクラフトビール以外の要素のポイントが非常に高いという点でオススメです。
あと個人的には店内の音楽もBilly Joel、Joni Mitchell、Peter, Paul and Maryなどテイストがよく、そこも気に入りました。一人でもしっとり飲める感じですね。
Mitr Brewery
*2024年11月訪問
バンコク郊外、Pak Kretエリアにあるブリュワリー。ここは真横に工場がある「DEVANOM」というブランドのクラフトビールをメインに扱っています。
幹線道路から少し外れたけっこう何もない場所にあって、夜は周りがほぼ真っ暗。
DEVANOMの銘柄が7割強、そのほかChitbeerなどの銘柄が少し、といったラインナップ。タップメニューは全部で22種類とかなり豊富です。
IPA系もそこそこ種類があったので色々味見させてもらい、その中で気にったJuicy Tropical IPAを注文。
アテにはスモークチキンをオーダー。既製品だとは思いますが味濃いめでビールに合う。
パルマハム、確か150バーツくらいでしたが、けっこう量がありGood。
2杯目はNEIPAを注文。
毎回注文の度に会計するのが少し面倒ではありましたが、とにかく種類が豊富でテーブル数もそこそこあって、Googleマップでもかなり高評価のお店です。
アクセスがやや難点ではありますが、そこさえクリアできれば訪れる価値あり。
Mikkeller Bangkok
*2024年4月訪問
エカマイの閑静なエリアに佇むハイソなクラフトビールのお店。
駅から歩くのはほぼ無理な場所なのでGrabがベストでしょう。(トンローのホテルであれば頑張れば歩けるかも。)
ここはモダンな雰囲気で店内も外もインスタ映えする感じ、といいましょうか。(屋外の席の写真、撮るの忘れました。)
あとビールの種類も豊富で、常時30種類ほどあるようでした。素晴らしい。
ただ、多くはインポートのようで、タイの地クラフトビールはほとんどないかもしれません。スタッフの方はアルバイトっぽく、そこまで詳しくないような感じだったのであまり聞けず。
RANGE(オーストラリアのブリュワリーと思われ)のRIPPLE EFFECT(トリプルドライホップIPA)のパイントを注文。
そらもちろん美味しかった。ですが410バーツなのでやはりお値段はエカマイのこのエリア価格だなーという印象。
ここは値段ははりますが、とりあえず雰囲気とコレクションが素晴らしい。これはこれでとてもいい。
Tai Soon Bar
*2024年5月訪問
バンコク旧市街にある、映えるバー。バンコクのクラフトビール界隈では有名店のひとつのようです。
台湾や香港を彷彿とさせる中華風の外見で、Tai Soonの中国語表記はタイの英語表記に使われている「泰」と「順」。赤っぽいライティングがなかなか目立ちます。
土曜日の夜いい時間帯に訪れたのですが、1階はほぼ満席。そして賑わいからして2階も人が多そうでした。店の前にも少しアウトドア席があり、そこも途中から埋まりだしたのでかなり繁盛しているお店のようです。
自分が訪れた時は全部で18種類のクラフトビールがあり、うち7つがローカルブリュワリーの銘柄ということでした。狭いながらもタップがずらっと並んでおり、この規模でこの種類の豊富さはGood。
とりあえずIPA系でスタッフオススメというMADBLOOD WHITE?というローカルのIPAを注文。
大変完成度が高く、とても美味しかったです。が、どうもローカルのクラフトビールではIPA系はこの一種類だけみたいで、あとはペールエールが1種類あるだけでした。
今回はかなり混み合っていたのと、時間的な制約もあり、一杯だけ。
個人的にはメニューが少しみにくいというかわかりにくかったのと、人が多くてさばくのが大変だったからかスタッフにあまりフレンドリーさは感じられず、お会計の時も笑顔一つなかったのが少し気になりましたが、値段もそこまで高くはなく、種類豊富ということで、アクセスできそうであれば訪問価値はあると思います。
大きな箱ではなくキャパも限られており、かつ人気のようなので、空いている時間を狙って行った方がいいかもしれません。
Bootleg Brothers Brewing Co.
*2024年4月訪問
BTSプロンポン駅直結の商業施設「エムクオーティエ」の5Fにある、Escape Bangkokの隣(というかEscape Bangkok内?)にあり、非常にアクセスは便利な立地。
屋外なので風が気持ち良いです。
スタッフの服とか含めて雰囲気はなんとなくアロハな感じがします。
Bootleg Brothers Brewing Co.は現地のクラフトビールブランドらしいですが、種類はあまり多くなかったです。まあIPAが2種類あったので初訪には問題なかったですが。
IPAのPintを注文(確かPeak A Brewだったかと)。グラスのデザインがGood。
しっかりとした甘さありでしたが、美味しかったです。
(ちなみにハッピーアワーはクラフトビール対象外っぽかったです。)
BTS駅隣接のショッピングモール内ということで、買い物ついでに寄れるアクセスのしやすさは良いですが、もう少し種類があればベター。
Escape Bangkokは欧米人ウケする雰囲気だと思いますし、実際夜はそこそこ繁盛していました。
Burbrit Craft Beer
*2024年5月訪問
ミャンマーのクラフトビール専門店というなかなか珍しいお店。スクンビットのソイ22のコーナーにあるのでアクセス良し。
店内の雰囲気というか内装は個人的にはあまり好みではないですが、ゆったりとしたスペース。訪れた夜は雨だったので写真忘れましたが外にもそこそこテーブルがありました。
クラフトビールは全部で12種類。(もしかしたら一部out of stockになっていたかも。)フードもそこそこ力を入れているみたいでした。
IPAを2つほど試飲させてもらい、Shan Hills IPAというものを注文。
少しだけ荒削り感を感じましたが、十分美味しかったです。次はミャンマーで飲んでみたい。
後日前を通った時に撮った外観の写真がこちら↓。
自分の中のクラシックあるいはモダンクラフトビール店の雰囲気とは少し違い、若干デザインや雰囲気作りにパッションは感じられませんでしたが、ロケーションはGood。
というか逆にこんな立地でこの規模のお店、果たしてやっていけるのか少し疑問。自分が行った時は(夜遅かったのもありますが)ほとんどお客さんいなかったので。
Save Our Souls craft beer and burger
*2024年4月訪問
こちらのお店はアイコンサイアム(Charoen Nakhon駅)から徒歩でアクセスが可能。
ただ店内はあまりイケてるわけではなく、至って普通のカフェ風の内装。下の写真の右上の黒いボードにタップビールのメニューがありますが、種類はだいたい10種類ほど。
IPAの一つをいただきましたが、味は悪くないものの、お店自体がどこか尖ってないというか平凡な感じがして印象があまり残らない感じ。
たぶんここはバーガーが主力なのでしょう。なのでバーガーメインでクラフトビールも飲みたい、というような客層には合うのかもしれません。
ちなみにカードで支払おうとしたら「キャッシュないか?」と聞かれ、(持ってましたがたくさんはなかったので)ないと答えたら渋々カード決済してくれました。
自分が訪れた時はスタッフもあまりフレンドリーな感じはしなかったし、どうもパッとしないお店という印象を受けました。