【備忘録兼レビュー】プノンペンでクラフトビールを飲めるお店

プノンペンのクラフトビールシーンをマイペースにまとめていきます。

【備忘録兼レビュー】プノンペンでクラフトビールを飲めるお店

意外にも東南アジアの中ではクラフトビールの選択肢が比較的多い都市、プノンペン。全体的に値段も手頃で穴場感あり。

  • できる限りブリュワリー、次にタップルーム系という優先度で訪れています。(ボトルや缶ものだけのバーはあまり好きではないため。)
  • だいたいではありますが、個人的におすすめ度の高い順に並べています。
  • あくまでIPA好みの自分の主観をもとにしています。
  • 内容は自分が訪問した時点での情報です。

今回営業日の関係で訪問できなかったのですが、「Flowers Nanobrewery」や「IB TAPHOUSE BKK1」など日本人の方がやっておられるらしいお店もGoogleマップ上の評価がかなり高く、期待できそうです。また、空港近くの「Stone Head Brewery & Taproom」やシルク島にある「Black Bamboo Craft Brewery and restaurant」など、足を運べばさらに選択肢もあります。

Botanico Craft Beer Garden

*2024年11月訪問

Botanico Brewing Companyというブリュワリーのお店。Googleマップでは両方隣り合わせで載っています。

ほとんどボンケンコン(通称BKK)エリアといってもいいくらいの場所でアクセスもよく、ランチの前後、あるいはディナーの前後などお店のハシゴもしやすいです。

店内はGoogleマップの写真を見た方が雰囲気が掴めると思いますが、そこそこ広い空間で、Botanicoというだけあって緑の多い屋外スペースもあり、夜はライブ演奏もしているみたいです。やはり立地がらもあり、外国人のお客さんが多かった印象。

自分が訪れた時はタップでの提供は5種類でした。

CenturioNというアメリカンペールエールと悩みましたが、SPlash(Juicy IPA)を注文。フライトもあるみたいでしたが、IPA系が少なかったので今回は単品オーダー。

非常にバランスがよく、完成度が高かったです。間違いなくプノンペントップクラス。もう少しIPAの種類があればもっと良かった。

フードについては注文しようとしたバッファロージャーキーとビーフジャーキーどちらもないと言われ、結局何も食べなかったので評価できず。

ここは朝の8時から営業しているそうで、ブレックファストメニューもありますし、朝からクラフトビールを飲むことも可能。

Riel Brewing

*2024年11月訪問

Riel Brewingはトゥールトンポン(通称TTP)エリアにあるブリュワリー兼タップルーム。

*Noisy Chili Tap Houseという名前でもヒットするので、名前が変わったのかもしれません。

ここら辺のストリートはだいたいそうですが、けっこう住宅の並びにある感じでパッと見通りすぎそうな入りくんだお店になっています。

どう表現するのが適切かわかりませんが、けっこうチルな店内。屋外エリアとつうつうなのでエアコンはなし。

ビールメニューは6種類。

まずはこちらの一番人気っぽいRiel IPA(West Coast IPA)を注文。

West Coast IPAの中でもかなり樹脂感の強いホップバリバリで、自分には少し苦味が強すぎでしたが、好きな人にはささりそう。

2杯目はMosaic Session(Hoppy Session Ale)を注文。こちらは今タップが切れているということでボトルでの提供に。なんやそれ。

セッションエールではまあ仕方ないとは思うものの、パンチが薄くちょっと優しすぎる感じ。自分好みの味ではなかったです。

フードはキッチンスタッフが休みということで一切なしでした。残念。

ここは結構意見が分かれそうなお店というのが個人的な印象です。リラックスした感じが好きな欧米人には好まれるのかも。クラフトビール自体は悪くないんですが、なんか最後の詰めが甘いというか洗練さが十分でないというか。それがスタッフや店内の雰囲気などにも表れている感じがします。あと蚊に5つも噛まれたのがかなりダメージでした。

Embargo Craft Beer Bar

*2024年11月訪問

こちらはブリュワリーではなくセレクトショップ的タップルームです。

場所はLangka Laneの入り組んだ一画。

ランカレーンには小さなバーがたくさん密集しており、また日本食店もたくさんあります。

路地裏といった雰囲気

1階は数席のカウンターとテーブル席が2つ。2階もあります。

男性の方がオーナーさん

今回は4グラス8ドルのフライトをオーダー。

Botanicoのアメリカンペールエール、Chug Brewのパッションフルーツ、Riel BrewingのWest Coast IPA、Brew KhmerのSession IPAの4つにしました。

なんとなくプノンペンのクラフトビールはシトラス系やセッションIPA多めで、ダブルIPAやトリプルIPA、ドライホップ系などは少ないような印象。

帰り際オーナーの方と少し話す機会があり、Embargoという名前のお店はシェムリアップにもあるよね、という話をしたら、「こちらは2019年開業でシェムリアップのEmbargoよりも先。オーナーは違うけどシェムリアップの方がオープンする時に名前の使用料をワンタイムフィーとして少しだけもらったよ。」と話してくれました。あまり両者関係性はないみたいですね。

Hops Craft Beer Garden & Restaurants

*2024年11月訪問

Googleマップでの日本語表記は「ホップス クラフトビール」。

どうもプノンペンでは"Craft Beer Garden"というように名前にガーデンと付いているお店が多いですね。

場所はBKKとリバーサイドのちょうど間くらい。

このお店ではクラフトビールの醸造もしていますが、お店自体はどちらかというとタップルームというよりビアガーデン、あるいはビアハウス的な色が強いです。いわば大衆向け(カンボジア物価ではハイエンドではありますが)。

コの字型に2階建ての建物があり、中央にガーデンがあるというレイアウトで、広々としていて雰囲気はとてもいいです。

平日の夜に訪れましたが、ローカルの方が多く、そこそこ賑わっていました。

クラフトビールのメニューは以下の5つ。バリエーションは少なめです。ちなみにローカルの人はグループで来てバレル(樽)で注文しているテーブルも結構ありました。

0.5Lグラスだけ19時までハッピーアワーで30%オフ、ということでギリギリ滑り込みでHOPS IPAを注文。

アロマさがやや足りないものの、当たり障りのない大衆向けクラフトビールという感じで悪くはないです。

フードメニューも結構種類がありましたが、そこそこのお値段だったのと、あまりお腹が空いていなかったのでパルマハムだけ単品でオーダー(本当はアドオンらしいが注文できた)。

たしか2.5ドルでしたが、6枚でビール1杯のアテにはちょうど良かった。

ビアガーデン的なお店なのでクラフトビールラバーにはあまりささらないかも知れませんが、フードメニューも充実していますし樽で頼むとビールもお得そうなので、グループ使いはありだと思います。

なお、このお店の他にHops Craft Beer Eden Gardenという系列店もあるみたいです。

余談ですが、Hopsのビアマスターはドイツ人のようなので、もしかしたら米国的なクラフトビールとは味が違うのはそのような要素もあるのかもしれません。

Himawari Microbrewery

*2024年11月訪問

こちらは「Himawari Hotel Apartments」というトンレ・サップ川沿いのホテル内にあるバー。

少し年季の入っている感じはしますが、Googleマップでの評価はなかなか高い4つ星ホテル。

Himawari Microbreweryはホテルの正面玄関からロビーを突っ切った反対側にあります。ゆったりとしたスペースで、ロビーラウンジといった感じ。

常時5種類 + Beer of the monthの6つがタップで用意されているようです。

フードのメニューもそこそこありました。

今回はとりあえずフライトでスタウトとBeer of the monthだったココナッツ系ビール以外の4つを飲み比べ。

正直申し上げて、クオリティーは残念でした。ビアマスターはシンガポール人らしいですが、今まで飲んできたブリュワリーのタップルームの中では最低レベル。ホップの個性さやインパクトが全然で、何より炭酸が弱い。酵母自体なのか発酵プロセスなのか原因はわかりませんが、ちょっと本腰を入れて醸造に取り組んで欲しいところ。

Eleven Degrees Craft Brewery

*2024年11月訪問

こちらはカンボジア拠点のコングロマリット Vattanac が運営する、Vattanac Capitalの地下1階にあるバー。

クラフトブリュワリーという名前がついていますが、実は2024年の夏頃にビアマスターであったシンガポール人が帰国したということでクラフトビールの醸造は停止中。

執筆時点ではVattanacグループが展開しているVattanac Premium BeerやKrud Pilsner Beerなどの一般銘柄がタップで飲めるお店となっています。

なのでクラフトビール目当ての方にはあまり行く価値がないかもしれませんが、お店自体はさすがVattanacといった高級感漂う空間になっています。

タップは全部で8つ。

クラフトビールがないということを知ってかなりがっかりはしたものの、せっかく来たのでとりあえずドラフトビール(Vattanac Premium Beer)を一杯。

まあこれはこれで汗をかいたあとには普通に美味しいビール。

近くに来ることがあれば、軽く一杯寄ってみてもいいお店かもしれません。

eSIMDB バナー
Ad