【宿泊レビュー】クラウンプラザ ペナン ストレイツ シティ in マレーシア
新しくてある程度部屋も広めで、立地さえ問題ないならまあアリかな、といったホテル。
クラウンプラザ ペナン ストレイツ シティはマレーシア北西部の都市ペナンに2024年8月にできたばかりの新しいホテルです。
ペナン島ではなく、本土側にあるため、ザ 観光という旅程ではやや使い勝手が悪いかもしれませんが、ジョージタウン周辺のホテルよりはスペースが広めで設備もいいはずです。
本土側に用事がある、または自家用車ありといった人には選択肢になり得るホテルでしょう。
尚、ホテル名に含まれている「Straits City」とは、このエリアに開発中のスマートシティー?の名称のようです。ただ、現在はこのクラウンプラザホテル以外には何もなく、今後周りに色々開発されていくということみたいです。
今回はこちらに家族で3泊しました。
ロケーションとペナン島へのアクセス方法
ホテルの場所はペナンの中でもButterworthと呼ばれる本土側で、マレーシア鉄道のButterworth駅のすぐ近く。ジョージタウンのほぼ真向かい(対岸)に位置しており、港もすぐ近くです。
ペナン国際空港からは30km弱ということで、そこそこ距離があります。今回我が家はクアラルンプールから車で訪れたので、ペナン空港は使わず。
ペナン島へのアクセス
車で
ペナン島から車でホテルに行く、あるいはホテルからペナン島へ車で行く場合はペナン島と本土をつなぐ2つの橋のどちらかを使うことになりますが、大体は中央にかかっているペナンブリッジ(ペナン第一大橋)を利用することになると思います。この橋は全長13.5kmとなかなか長く、(景色がいいわけでは無いですが)そこそこ楽しめます。
ホテルからこの橋を使ってジョージタウンに行く場合は、所要時間30分といったところ。ただ、ジョージタウン周辺は道が混んでいることが多いのでプラス10分くらいみておいた方がいいかもしれません。
ちなみに南側にかかっているペナン第二大橋(Sultan Abdul Halim Muadzam Shah Bridge)は全長24kmと、執筆時点で東南アジア最長だそうです。我が家はクアラルンプールへの帰路でここを渡ってみましたが、確かにかなり長かったです。日本でよくある橋とはまた構造が違って面白いです。
フェリーで
ホテルの近くのButterworth駅に直結する形でフェリーターミナルがあります。ここから向かいのジョージタウンまでフェリーが出ているので、これを使ってペナン島まで行くこともできます。
フェリーはだいたい1時間に2便くらい。料金は正確には忘れましたが確か大人200円くらい、子供無料とかそんな感じでめちゃくちゃ安いです。乗船時間でいうと15分くらいで着くので、フェリーターミナルへのアクセス含めても全体の所要時間は車でジョージタウンまで行くのとさほど変わらないはず。
チェックイン、客室
ホテルの周りにはビルといったものはほぼ何もないので、新しい見た目の綺麗な建物がひとつドンと立っている感じ。
まだオープンから数ヶ月しか経っていないということで、1階部分など一部まだ工事中のようでした。
この建物には Straits City Gallery というギャラリーが併設されているようでしたが、ほぼまだ何もなかったです。
7階までは駐車場になっており、ロビーフロアは8階。
ロビーフロアは8階9階吹き抜けのエリアがあり、外の景色を楽しめます。
とはいえ特別綺麗な景色というわけでは無いですが。まあマレーシア、って感じ。
客室
今回は「スイート オーシャンビュー」という部屋にアップグレードしていただいた模様(チェックイン時に触れられなかったので、憶測ですが)。
部屋入ってすぐにちょっとしたキッチンスペースがあり、広さとしてはそこそこ広め。
ベッドルームにも窓があり、こちらも海側。
クローゼット的なエリアの広さが予想外でした。
トイレはウォッシュレットではなかったですが、シャワーはお湯の温度も湯量も排水も問題なしでした。
キッチンスペースには電子レンジもあり。冷蔵庫はよくある部屋備え付けの小さいタイプのみでした。
リビングエリアは硬めのソファがかなり良かったです。
こちら日中に撮った部屋からの景色。前に何も建物がないのでペナン海峡が綺麗に見れます。
部屋のキーをささなくても電気が使えるタイプだったのが地味に便利でした。
ホテルWi-Fi
ホテルの無料WiFiはやや遅めではありますが、まあ普通のインターネットブラウジングなら問題なく使えるレベル。
IHG系のホテルだと通常はこれ以上出ることが多いのですが、少なくとも安定はしていたように思います。
朝食
朝食はロビー階にあるオールデイダイニングレストランの「1887」でビュッフェです。
中はそこそこ広いですが、テーブルの間隔がやや狭めだった印象。あと宿泊したのがマレーシアの連休だったということもあり、かなり混んでいて時間帯によっては待ち時間も少し発生していました。
そもそもマレーシアのホテルで食事に期待する方が間違っていると(個人的には)思うものの、まあここもクオリティーでいうとそこまでです。期待値は下げていくことをオススメします。
サラダはまだ良かったものの、フルーツは種類が少なくイマイチでした。
エッグとヌードルステーション。これらはかろうじて合格点。
意外にも味噌汁と蕎麦があって驚いたのですが、なんと蕎麦は蕎麦つゆなしでスタッフに聞くと味噌汁に入れて食べる前提らしい。日本食の基本くらいしっかり勉強してくれ、と思いましたが、味噌汁は思いのほか美味しかったです。
マレーシアのホテルの朝食ってドリンクの満足度がすこぶる低いのですが、ここも同様、残念な感じでした。
ホットフードはどれもまったくそそらなかったので取らなかったのですが、オムレツは悪くなかったです。
ラウンジ
クラブラウンジは最上階の23階にあります。
中はあまり広くはなく、ゲストスペースはL字型になっています。
ほぼ全席窓際なので見晴らしはいいです。
とはいっても見えるのは港とホテル周辺のよくわからない平屋の建物がメインですが。
なお、クラブラウンジの目の前はプールになっています。この作りは今まで見たことがなくある意味斬新。
ここのクラブラウンジは居心地はまずまずですが、フードとドリンクはやや期待ハズレ。直近で訪れたヴィエンチャンのクラウンプラザのラウンジの方が断然良かったです。
ラウンジ 朝食
8階の1887の方が種類は圧倒的に多く、ラウンジでの朝食はかなり限定的。ホットフードもチキンハムやチキンソーセージなど加工品多め。
エッグ系は奥で作ってテーブルまで持ってきてくれます。ヌードルはなさそうでした。
サラダもフルーツもかなり少なめ。
ラウンジ イブニング
イブニングは朝食より幾分マシでしたが、それでもフード類がやや微妙。基本的にホットフードは2種類しかなく、だいたいフライドライスかヌードルとパスタ系といった組み合わせ。味は至って普通。
カナッペもありましたが、今までラウンジで食べたカナッペで一番ひどかったです。
砂糖をふんだんに使った甘めのスイーツ、マレーシアっぽい。
写真を撮り忘れましたが、ビールとグラスワインは頼むと頂けます。が、スタッフが基本一人なので忙しい時などは頼みにくいのが難点。
なお、ここはアフタヌーンティーはなし。まあそれはいいんですが、フードとドリンクの質をもう少し上げてほしい。とはいえマレーシアだとこれで普通なのかもしれません。
その他の施設
プール
プールは最上階の23階、クラブラウンジの目の前。ペナン海峡を一望できるインフィニティープール、というウリなんでしょうが、ペナン海峡自体そこまで綺麗でもなくプール自体もやや小さめなので、オーシャンフロントのリゾートホテルなどと比較すると目劣りしてしまいます。
プールサイドのデッキチェアなどもなんかイマイチ。
イベント会場
9階がまるまるイベント会場(Ball Room)やミーティングルーム、ビジネスラウンジとなっており、結構イベント誘致で会場利用を大きな収益軸のひとつにしているような感じがしました。
イベント参加の宿泊者が多い日にあたると朝食かなり混み合いそうです。
ひとこと
今回は週末含めた3泊で合計1,200リンギットほど。ということで日本円でだいたい12,000 - 13,000円/泊といったところでしょうか。
そこまで高くはないので、妥当といえば妥当。我が家のようにペナンに何日か滞在するプラス車がある、という場合には有力な選択肢と言えます。とりあえず新しいホテルなのと部屋がそこそこ広いので、そこはGood。
ただ、本当にホテルの周りには何もないです。歩いていけるコンビニやレストランすらほぼないと考えておいた方がいいです。