【体験談】シェムリアップでは自転車レンタルがオススメ
シェムリアップで自転車を借りてサイクリングを楽しみました、という話。
カンボジア北西部に位置するアンコールワットで有名な観光都市「シェムリアップ」。
先月(2024年1月)かれこれもう10年弱ぶりに訪れ、数日過ごしました。ちなみに人生3度目のシェムリアップ、のはず。
今回はパブストリート近くのホテルに宿泊し、移動はもっぱらレンタルしたマウンテンバイクを使ったのでトゥクトゥクなどほぼ使わず。アンコールワットもマウンテンバイクで行きましたが、普通に片道1時間かからずで行けていい運動になりました。
サイクリング最高。
ということで個人的にこの自転車レンタルがめちゃくちゃ良かったので、備忘録兼ねて体験談として一筆。
もちろんそもそも自転車に乗れない方や、女性で服装的に乗りづらい、家族連れで現実的でないなどなど、向き不向きはありますので、もし興味があって現実的な選択肢であれば、という前提でのお話です。
あとは天気ですね。雨季だと雨が止んでも道路の状況によっては乗りにくいことがあるかもしれません。
シェムリアップの自転車レンタル事情
自転車レンタル屋さんは市内に結構ある
基本市内のホテルがあるエリアであればどこかしらにバイクレンタルと同じように自転車レンタルできるお店があるはずです。
個人的に気づいた中では、パークハイアットの手前の道を西に少し入ったあたりにそこそこちゃんとしたお店が複数ありました。(自分が借りたのもそのうちの一つ。)
それ以外でももちろんお店は点在していますし、ホテルに聞いたらたぶん一つや二つ教えてくれると思います。
レンタル料金
一般的な相場(2024年時点)は、
- シティーバイク: $3 - $5/日
- マウンテンバイク: $5 - $10/日
くらいかと。ただ、イカしたオシャレなマウンテンバイクや電動バッテリー付きのものは$10を超えるかもしれません。(あまり全部値段確認してません。)
自分が借りたのは変速が確か7段以上あるマウンテンバイクで、1日8ドルでした。この値段は特に安いわけではないです。
結局まる2日借りましたが、自分の場合は最初1日だけの予定だったものを結局追加でもう1日借りたこと、そしてホテル経由のレンタルおよび支払いだったので、お店に直接いって「〇〇日レンタルするから割引して」って言ってたら8ドルより下がった可能性はぜんぜんあります。基本2日以上 or 2台以上のレンタルであれば値切れるような感じでした。もちろんお店によるでしょうが。
まあでも安くなっても数ドルなので、日本人としてシェムリアップ経済に貢献するという意味で正規料金で借りてあげるのが良いかもしれませんね。
受け取りと返却
直接お店にいって自分の目で自転車を選んで、その場で支払い、というのが一般的だと思いますが、自分の場合は滞在していたホテルから自転車レンタル屋さんに電話してもらって、翌日の朝までにホテルに自転車を持ってきてくれるようお願いしました。支払いもホテルにお金を渡しました。(もちろん追加料金はなしですがキックバックもらってる可能性は十分あります。)
返却もホテルに放置しておくだけで勝手に持って帰ってくれます。(鍵とヘルメットをフロントに預けるだけ。)
直接お店に行ってもOK、ホテル経由で全部するもOK、どちらでも好きな方で。
尚、デポジットは自分の借りたお店はなかったです。パスポートなども求められず(まあホテル経由でしたし)。
余談ですが、ホテルに持ってきてくれた最初のマウンテンバイクが若干高めだったので、実は直接自分でお店まで行ってちょうどいい高さのものに交換してもらいました。
*ちゃんと身長とか最初に伝えておけばホテル受け取りでも適切なものを持ってきてくれるとは思います。
交通ルールなど
ヘルメットはもちろんした方が安全のために良いです。というかしましょう。でももししていなくても警察に止められることはないそうです。
どの国と比較するかで大きく変わるとは思いますが、市内であれば歩道はそこそこ整備されているところが多い印象です。
ただ歩道はやはり歩く人向けでかつ段差が多いので、基本的に自転車乗りは車道の右側を走ります。
車道の左側を走る(車から見た場合の逆走状態)のはあまり好ましくありません。やはり現地の流れに合わせるように車道の右側走行を意識しましょう。
ラウンドアバウト(環状交差点)がいくつかあるので、そこはもうノリで自動車の流れに入りながら、できるだけ右側走行といったイメージです。
駐車は邪魔にならなければ結構どこでも止めれるような感じでした。もちろん鍵は常にかけますが、盗難の心配は極端なほどは不要かと思います。(あくまでいち旅行者として感じた範囲です。)
自転車レンタルをオススメする理由
その1: 平坦で坂道が非常に少ない
まずこれです。シェムリアップは本当にアップダウンが少ないです。坂という坂はひとつもないんじゃないかくらい。
アンコールワットまでの道もずっと平坦、そしてほぼずっとストレート。めちゃくちゃ快適です。
その2: 自動車やバイクが速くなくてのんびりしている(危険が少ない)
シェムリアップにはゆっくりした時間が流れています。自動車もバイクもそこまで飛ばしてないですし、クラクションも他のアジア圏に比べて圧倒的に聴く頻度が少ないと思います。(渋滞時以外は。)
なので車道の右側を走っていても横を高速で過ぎ去る車もないですし、身の危険を感じることが総じて少ないです。
また、ほんと一部だけですが、自転車レーンがあるエリアも。
アンコールワットに続く一本道も途中まで自転車レーンが敷かれています。
その3: コスパがいいし、運動になる
少し時間と体力があればアンコールワットへも行けるので、基本市内ならどこへでも自転車で行くことができます。ゼロ円で。
ちょっと歩くには遠いけど、トゥクトゥクと交渉したり配車アプリ使って来るまで待つのも面倒、みたいな微妙な距離の場所も自転車ならサクッと行けます。
日照りが強いと紫外線対策は必要ですが、乗っているときは風をきって清々しいですし、ちょっとしたいい運動になります。
あとお店によると思いますが、自転車用品が色々置いてある、ある程度ちゃんとしたお店のマウンテンバイクだと普通にギアチェンジも良好で、スピードも出るし、1日1,000円前後で借りれることを思えばクオリティーは悪くないです。
その4: 行動範囲が広がりつつも、走りながら色々見れる
徒歩だと歩ける距離 = 行動範囲に限界がありますし、バイクだと街を散策する感じで色々見ながらという運転が難しいですが、自転車はそれらの間でバランスが良いです。ちょっと気になったお店もすぐUターンしてチェックできますし、ぶらーっとゆっくり漕ぎながら街を徘徊もできます。
その他
他にも自転車に乗っていたらトゥクトゥクに声をかけられることがない、というのも地味にメリットです。シェムリアップで歩いている日本人にはこれでもかというくらいみんな声をかけてきますからね。
あと中心部はラッシュアワーなど少し渋滞する時間帯は自転車の方が速かったりします。
次はサイクリングツアーに参加してみたい
今回は2日間だけのレンタルでしたが、それでも市内のかなりのエリアを散策することができましたし、アンコールワットにも行くことができて非常に満足でした。
平坦で道路事情も比較的安全で、こんな自転車に優しい場所は珍しい。
余談ですが、アンコールワットのエリア入り口には検問みたいなところがあって、入場料(1日券は37ドル)がかかりますが、実は閉場(?)時間の17時半以降は無料で訪れることができます。もちろん中までは入れませんが自転車でもほぼ直前までOK。
次はホテルのパンフレットで見つけたサイクリングツアー的なものに参加してみたい。